「衛」について

国語講師がよく目にする漢字の間違いを
保護者の皆様と共有するためのシリーズです!

今回は「衛」

受験生はある場所の形の記憶が曖昧になっているようで、
書きまちがいが本当に多いです!

どこかわかるでしょうか……?

圧倒的に多いまちがいとは……?

それは突き抜けないこと!

しっかりつきぬけて「口」の部分にひっつけましょう!
国語の先生が採点時に目を光らせるポイントなのです!

解決策は?

この間違いは「注意をはらう」しかありません……。

逆に言えば、この部分が上手く書けていない受験生は
他でも同じようなミスをしている可能性が高いです!

漢字は細部にまで注意をはらうと間違いは劇的に「減少」します!

とはいえ、なかなか意識できないのが小学生……。

紙とペンを突き出して「ここに『衛』を書きなさい!」と
ゲリラテストを繰り返すのも一つの手。根気は必要ですが、
国語の先生が出題しやすい漢字の一つなので必ずクリアしましょう!

「衛生」と「衛星」、きちんと書き分けできますか?

同音異義語は入試で狙い撃ちされるところです。
特にこの「エイセイ」の読みには「永世」「永生」「栄生」「衛生」「衛星」とあり、
対策は必須でしょう!

書き分けるには……?

まずは「衛」の持つ意味をおさえましょう。

衛:集落の周囲をめぐって警戒する、ひいて「まもる」意を表す。

『角川新字源』 改訂新版 KADOKAWA

「護衛」や「防衛」といった熟語を考えても「まもる」の意味はわかりやすいかと思います。

そして熟語の意味をおさえましょう!

衛生:(身の回りを清潔にして)健康を保ち、病気にかからないようにすること。

『スーパー大辞林』 3.0 三省堂

衛星:①惑星の周りを公転している天体。陪星。太陽系内で最大の衛星は、木星の第三衛星(ガニメデ)。②「人工衛星」の略。

『スーパー大辞林』 3.0 三省堂

「衛生」は「生命」を「まもる」と覚えましょう。
不衛生な環境下では健康を保つことはできません。

※「衛生」として使用する場合、「衛」の意味は「たもつ」が正しいとされています。

「衛星」は「惑星」を「まもる」と覚えましょう。
この場合の「衛」は「護衛」という熟語でイメージしてください。

護衛:付き添ってまもること。また、その人。

『スーパー大辞林』 3.0 三省堂

「まもる」には「近く」にいる必要がありますよね?「衛星」は「惑星」の「近く」に存在するものなのです!

地球の衛星は月です。月のクレーターは隕石によって出来ていますが、もし月がなかったらその隕石は……なんて想像すると恐ろしくなりますね。

これさえ意識できれば二度と間違えません!

漢字は日々の積み重ね!

ただただ書いて覚えるのではなく、
「漢字そのものが持つ意味」を意識して学習していきましょう!

今後も受験生がやりがちなミスをご紹介していきます!お楽しみに!

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