国語講師がよく目にする漢字の間違いを
保護者の皆様と共有するためのシリーズです!
今回は「耕」について
受験生は「すきへん」の形が独特のために、
書きまちがいが本当に多いです!
圧倒的に多いまちがいとは……?
わかりましたか?
それは「横棒の数が足りない」こと!
横棒を二本にしてしまうミスが多発します。
横棒が三本の漢字は少ないので仕方がない気もしますが……
解決策は?
そもそもこの間違いは「漢字の成り立ち」に注目すれば解決するものなのです!
もう一度「耕」をみてみましょう。
この漢字は「形声文字」で意味を表す部分と音を表す部分から成ります。
右の部分は「井(セイ)」という音を表す部分ですが「セイ」→「ケイ」→「コウ」と読みが変わっているので少しイメージしにくいところです。
独特の形を持つ左の部分は「すき」を表します。
「すき」とは畑を耕すのに用いる道具です。
「耕す」の意味を調べてみると、
犂(すき)や鍬(くわ)を入れて田畑を掘り返し、土を軟らかくする。耕作する。
『スーパー大辞林』 3.0 三省堂
という意味のようです。
ちまみに「鍬(くわ)」はこんな感じです。
作業をするわけですから、刃は部分は多い方がいいですよね?
耕せるように刃は多めに!というわけで三本で覚えましょう!
「鋤(すき)」が畑をたがやすための道具と知れば
間違いは劇的に「減少」します!
これさえ意識できれば二度と間違えません!
漢字は日々の積み重ね!
ただただ書いて覚えるのではなく、「漢字そのものが持つ意味」を
意識して学習していきましょう!
今後も受験生がやりがちなミスをご紹介していきます!お楽しみに!
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