「傷」と「易」

国語講師がよく目にする漢字の間違いを
保護者の皆様と共有するためのシリーズです!

今回は「傷」と「易」


この二つにはよく似ているところがありませんか?

よ〜くみてみましょう!

受験生はこの二つの漢字の似ている部分を強く記憶しているようで、
書きまちがいが本当に多いです!

圧倒的に多いまちがいとは……?

それは「一画書き忘れる」こと!

上の画像の赤いところが書き忘れポイントです!あまりにもパーツがそっくりなために、うっかり忘れてしまうんですね……。

解決策は?

そもそもこの間違いは漢字の成り立ちを知っていれば解決するものなのです!

漢字にはそれぞれ成立ちがあり「六書」と呼ばれます。
漢字のほとんどが含まれると言われている「形声文字」を思い出してください!

形声文字とは?

形(=意味)を表すパーツと、音(=読み)を表すパーツでできた漢字をさします。
「清」「晴」を例としてとりあげてみましょう!

上の画像をみるとよくわかります。それぞれの赤い部分が形(=意味)を表すパーツで、青い部分が音(=読み)を表すパーツになっています。

形声文字に注目すると間違いは劇的に「減少」します!

「傷」と共通するパーツを持つ漢字の例をあげてみましょう。

共通点がはっきりわかりますね!

それぞれの赤い部分が形(=意味)を表すパーツで、
青い部分が音(=読み)を表すパーツになっています。

これらの音読みを順に並べると……

「ジョウ」「チョウ」「トウ」「ヨウ」となります。

お気づきでしょうか……?ローマ字に直してみましょう!

「場(zyo)」「腸(tyo)」「湯(to)」「陽(yo)」

どうでしょう?音読みが非常によく似ているということがわかりました!

これらの漢字に共通する形はこれらの漢字の「読み」を表しているようです!

それに対して形の微妙に違う「易」の音読みは「イ」「エキ」です。

ローマ字に直すまでも無く音が「傷」とは異なります。

これさえ意識できれば二度と間違えません!

漢字は日々の積み重ね!

ただただ書いて覚えるのではなく、「漢字そのものが持つ意味」
意識して学習していきましょう!

今後も受験生がやりがちなミスをご紹介していきます!お楽しみに!

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